2023年9月のKCG定例セミナー講師は、竹内真一さんです。
竹内さんは、中小企業診断士として明道コンサルティングを開業し、様々な起業を支援するコンサルタントを務めています。

今回は、コンサルティング実務の知識やノウハウではなく、人間「竹内真一」について語っていただきました。

長くKCGに参画している竹内さんですが、講演をするのは8年ぶり。

周囲からのイメージと、なりたい人物像

竹内さんは、その風貌や振る舞いから、「怖そう」とか「話しにくい」とか「厳しそう」と思われることが多いそうです。
ですが、一人でポツンとしている人に声をかけるなど、そのような面はあまりありません。
「酒を毎晩飲んでそう」と思われることも、しばしばだとか。
ですが、自宅で酒を飲むことはありません。1年後も同じように残っていることがほとんど。

周りから誤解されやすい竹内さんですが、こうなりたいと思っている姿があります。
いつまでもカッコよく、男気や色気があり、百戦錬磨の手練れで、強靭な精神力の持ち主。
しかし、その道のりは遠いと感じているそうです。
達成することはなかなか難しいですが、そこを目指していくことが重要と考えています。

仕事は汗をかいてこそ

竹内さんは50歳まで空調メーカーのダイキンの販社で営業職として勤めていました。
しかし、50歳の頃は営業現場で働くというよりも、役員としてデスクに座って社員を管理するだけの立場になってしまいます。
営業の現場で汗をかくことを転職としていた竹内さんにとって、その立場・仕事は自分が出せない息苦しい環境でした。

業界の隅から隅までわかっており、何か問題が生じてもすぐ対処できる状態。
人間関係が仕事・会社関係だけになってきている状態。
そんな状態で、何のために働くのか、その理由がわからなくなってきていました。

そんな時、中学時代の同窓会を開くことになります。
見つからない同級生を探して、かつて同級生の家があった地域を訪ねました。
近所の人に聞くと、意外と覚えていることが多かったそうです。
30年前のことでも、店がなくなっても覚えていないのに、人が居なくなると覚えている、人の営みの重要性に改めて気付かされる出来事でした。
同窓会は盛会に終わり、同級生を集めた竹内さんに感謝の言葉が伝えられました。
そこで改めて、人のために汗をかき、感謝される喜びを感じたそうです。

北海道にいくために仕事をしている

そんな中で、毎年夏に北海道に行っていることが問題となりました。

竹内さんは毎年北海道に出かけており、今年で37年連続。
今では7月下旬から8月のほとんどの1ヶ月を北海道で過ごしています。
仕事さえ上手く回っていれば、どこにいてもいい。
北海道に行くために11ヶ月仕事をしているをしている、と竹内さんは言い切ります。

行けたら行く、ではなく、行くために何が障害になっているのか？
その障害を取り除くために何をすればいいのか？
このように考えることで、独立する前から毎年北海道に行き続けているのです。

北海道では、何もしない贅沢を満喫しています。
最北端の宗谷岬の近くのキャンプ場で、雲の数を数えたり、本を読んだり。
そして連日の宴を満喫しています。

その北海道に行っていることが、勤務先で問題になりました。
「仕事と北海道どちらが大事なんだ？」と問われ、竹内さんは「北海道」と答えます。
聞いた側も「仕事」と答えて、引き止められると思っていただけにびっくり。
竹内さんとっての仕事は、北海道に行くためのものという側面も大きいのです。
そして、竹内さんは退職することになります。

大切にしていること、素晴らしい出会いへの感謝

退職した竹内さんは、中小企業診断士を目指しました。
この勉強で、初めて「勉強が楽しい」と感じたそうです。
小学校から大学までの勉強量の3倍勉強したと言います。
その甲斐もあって、翌年の中小企業診断士試験に合格。
診断士として独立し、これまで10年間やってきました。

心がけていることは、ポジティブな振る舞いで、周りが元気になるようにすること。
そして、ど真ん中で真剣勝負。駆け引きに強い人は、ど真ん中へ。
小細工をせず、腹を割って人と人でぶつかり合う。
それが竹内さんです。

仕事や北海道での素晴らしい出会いを通じて、

懇親会

9月度も定例会のあとに、懇親会を開催しました。　その様子をご紹介します。