2016年10月実務例会
今回の講師は、上林茶舗織田 聡さん。
「低迷する業界で売上を伸ばすオレ的方法」というテーマで、お話をして頂きました。
織田さんは、京都・宇治で創業450年の歴史を持つ「上林春松本店」から暖簾分けを許された「上林茶舗」の3代目当主になります。海外留学を経験したことで、より一層日本の文化の素晴らしさを理解し、茶の道に進まれました。昨年の創業スクールの卒業生でもあります。
今回は2部構成でお話しいただきました。
第1部は織田さん流営業方法について。「日常茶飯事」「お茶を濁す」 など日本語の中には「茶」を含んだ多くの言葉があるように、お茶は日本人の生活に深く深く根差していることもあり、紅茶やコーヒーのようにお金を出していただくという発想がでにくいこと、またペットボトルでお茶を飲む習慣が当たり前になり、お茶を入れる文化が衰退しつつある外部環境の中で、お茶を多くの人に飲んでいただくために織田さんが意識していること3つを教えていだだきました。
1つ目は、顔を売ることです。ガツガツ営業するのではなく、信頼を勝ち取ること、人とのつながりを意識しています。自ら売り込むのではなく、相手が興味を持つように誘導する営業テクニックを教えていただきました。
2つ目は、行政を味方にすることです。赤字でも行政のイベントのオファーがあれば受けるようにしていて、行政イベントに店名が出ることでお店の知名度アップが期待できます。
3つ目は、他店とコラボすることです。和菓子屋さんや農家さんとコラボし、新しい商品を生み出し、また新しい顧客にお茶を飲んでいただけるように意識しています。
2部では、お茶の種類について解説いただきました。チャノキから発酵具合によって、緑茶、烏龍茶、紅茶に分かれます。緑茶はさらに抹茶、煎茶、玉露、深むす、ほうじ茶に分けられます。普段中々聞くことができない、お茶の種類について教えていただきました。
織田さんの茶についての深い知識、こだわりや自分のお店だけでなく、業界全体、日本のお茶文化を守る大きな使命感が伝わるセミナーでした。織田さんありがとうございました!
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