2014年6月例会 鈴木智久さん「ビジネスモデル・ジェネレーション」(ビジネスモデル設計書のご紹介)

【参加者から寄せられたコメント】

『ビジネスモデル・ジェネレーション』というレジュメを拝見して、当初は、何のことか明確には分っていませんでした。しかし、ここのところ、ビジネス上のあらゆる「フレームワーク」を少しだけ勉強し始めた自分にとって、未だかつて知らなかった「ビジネスモデル・キャンパス」について詳しく学べる機会を得たことで、今回のKCGセミナーは、いつもにも増して集中して拝聴させて頂きました。

 

短時間内でのセミナーでしたので、ご説明や進行が自分にとってはちょっと駆け足で
追いついて行くのに必死でしたが、何とか自分なりに理解が出来たと思っています。
「ビジネスモデル」を考える時は、様々な要素について考える必要があると思うのですが、今回教えて頂いた「ビジネスモデル・キャンパス」は、その要素を9つに分けてそれらが有機的にそして整合性を持って繋がり、且つ、視覚的に理解出来ると言う、とても驚きのツールでした。

 

更に、その一部分(例えば、顧客セグメント=ターゲットとなる顧客層)を変化させると同時に他の8つの要素も変化することが視覚的に同時に理解出来て、画期的なツールだと思いました。
『ビジネスモデル・キャンパス』を表現する【9つの要素】とは・・・

 

①顧客セグメント(CS:Customer Segments):『誰に提供するのか?』
ターゲットとする特定の顧客グループ

②価値提案(VP:Value Propositions):『どんな価値を提供するのか?』
提供する製品やサービス、顧客価値

③チャネル(CH:Channels):『どんな方法で届けるのか?』
価値を届ける販売経路

④顧客との関係(CR:Customer Relationships):『どう言う関係を顧客に対して創るのか?』

⑤収益の流れ(R$:Revenue Streams):『どのように対価をもらうのか?』
生み出す売上の流れ

⑥リソース(経営資源)(KR:Key Resources):『どんな経営資源が必要なのか?』

⑦主要活動(KA:Key Activities):『どんな活動をするのか?』
企業が行う主たる活動

⑧パートナー(KP:Key Partnerships):『誰と組む必要があるのか?』
サプライヤーと事業パートナー
⑨コスト構造(C$:Cost Structure):『どんなコスト構造にするのか?』

・・・と言う風に説明頂いたと理解しています。
これらの要素を収益性や生産性をより高めるために、時代の変化やニーズの変化にあわせてCSを転換させてみたりVPを見直してみたり、9要素をSWOT分析の4つの視点からビジネスモデルを修正してみたりと様々に活用出来ることもわかりました。
つまり「ビジネスモデル・キャンパス」は一度構築したら完成というわけではなく、
その時その時に『最適化』させるために積極的に変化させながら活用する設計書なのだと理解しました。
『ビジネスモデル・キャンバス』は本来であれば複雑な組織活動を視覚化し、簡潔に表現する事の出来るツールなので、鈴木先生は

 

(1)共通言語として議論が出来、
(2)全体像(構造)が把握出来、
(3)複数モデルをシミュレーションすることが出来る。
・・・とご説明されていました。

 

つまり、『ビジネスモデル・キャンバス』を描くことによって、より効果的に思考しコミュニケーションする事が可能になるというメリットも非常に良く理解出来ました。

近い将来、フードビジネスを中心としたコンサルティング業務を目指している私にとって、こういったフレームワークはとても分りやすく、まさに「目から鱗」の設計書で、クライアントにも説明しやすい方法だと感じました。本当に有意義なセミナーでした。しっかり復習して、自分なりに更に理解を深めたいと思います。
鈴木先生、有り難うございました。

 

2014/06/29  山崎英樹(KCG会員)

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