2023年11月定例セミナー 「補助金申請時の採択のコツ」 浅田章大さん

2023年11月のKCG定例セミナー講師は、株式会社K.A.Iマネジメント 代表取締役の浅田章大(あさだ あきひろ)さんです。
浅田さんは、保有している中小企業診断士の資格を活かしてコンサルティングを行っています。今年(令和5年)の3月に法人設立し、活躍しています。

今回は、自身の価値観や経営ビジョンから、補助金申請字のコツまで、幅広くお話しいただきました。

 

歴史と宇宙に経営理念を見る

浅田さんの趣味は、歴史 宇宙 漫画 野球。
好きな宇宙に因んで、我々人類の小ささをお話しいただきました。

まず、時間についてです。
地球の歴史(46億年)を1日(24時間)に換算すると、人類の歴史は1日が終わる間際、たった77秒。
恐竜の時代が22時頃とのことなので、いかに人類の歴史が短いかがわかります。
宇宙は137億年前にできたとのことなので、宇宙から見るとさらに人類の歴史の短さがわかります。

次に、空間(大きさ)についてです。
また、星の数(恒星の数)は約2兆個と言われています。全く想像がつきません。
我々がいる銀河系の大きさが10万光年と言われており、地球をビー玉サイズと見立てた時の太陽の大きさに相当するとのことです。
宇宙全体では900億光年もあるそうなので、地球が宇宙全体で見るとごく一部であることがよくわかります。

時間的にも空間的にも人類はごく一部しか歴史を持っていません。
人類がわかっているのは、地球の近くのごく最近のことしか知りません。
宇宙人がいたとしても全く不思議ではありませんし、我々は何もわからない中で行動しているといっても過言ではないのです。

さて、夜空の北の空に輝く北極星は、常に北にありほとんど動きません。
これは地球の自転軸の先にあるためで、北極星が見える位置は地球の動きに影響をうけません。
浅田さんは、この北極星を経営理念やビジョンに見立てて、動かずに輝く北極星のように定めることで、ぶれにくい経営を目指しているそうです。

浅田さんの経営理念と行動指針は、次のようなものです。

  • 天が見ていると思って行動する
  • 縁を大事にする
  • 困った時は空を見る
  • 天と比較する (自分がどうあるか、己の未熟さを知る)

 

補助金活用で事業を推進

補助金は、国・県・市などが様々な事業に対して資金を給付し、その事業を推進させるために行います。
補助金を受けたい場合は、事業計画を含めて申請し、審査で採択されれば給付を受ける権利を得ます。
補助金のメリットは、主に以下の2つです。

  1. 欲しいものを買って、お金が帰ってくる
  2. 補助金が事業を見直すきっかけになる

ただし、活用するにあたって注意点もあります。
例えば、設備等を購入して承認されてから入金されるため資金繰りに注意が必要なことや、書類の準備が大変などことなどです。
最も注意が必要なのは、審査があることでしょう。そのため、必ずしももらえる訳ではないのです。
どのようにすれば、審査が通りやすく(採択されやすく)なるのでしょうか。そのコツをお教えいただきました。

 

採択のコツは、求められていることをわかりやすく書くこと

採択されるためには、1. 補助金の目的に合わせて、2. 見やすく、わかりやすく、3. 審査項目を満たすように 書くことが重要です。

補助金の目的について、具体例を挙げると…
「ものづくり補助金」では、「革新的」であることが重要になっています。そのため、どこがどう革新的なのかを書く必要があるのです。
なぜ投資が必要なのか、何に投資をするのか、投資したらどうなるのか…、このような点を「革新性」を踏まえて書く必要があるということです。

見やすく、わかりやすくについて、具体例を挙げると…
箇条書きにしたり、重要な箇所を強調したり、図にしたり、表にしたり、…、など直感的に捉えやすい形にすることで分かりやすさを上げていきます。
また、根拠となる数字や計算過程を載せることで説得力が増し、理解しやすくなります。

最後に、審査項目を満たすように、ですが、
補助金では審査項目が示されている場合が多いです。これらの審査項目と対応するように計画書を作り上げることが重要です。

また、これらのコツに囚われすぎて計画自体の魅力が低下しては元も子もありません。
まずは全体像を描き、とりあえず書いて、何度も読んでブラッシュアップしていく姿勢も必要です。

 

とはいえ、何度も申請書や事業計画書を書いているプロならではの技があります。
全てを言葉にすることも難しいでしょう。
補助金申請を考えた際は、浅田さんの株式会社K.A.Iマネジメントに相談してはいかがでしょうか。

 

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