2021年4月定例セミナー「コロナ時代も輝く古典に香る”幸せのカギ”」 小川由佳さん

4月のKCG定例セミナー講師は、仏教講師の小川由佳さんです。
大分出身で、京都・大阪で育った後、広島県で中学高校時代を過ごし、
神戸での大学時代に仏教と出会って仏教講師になりました。
現在は、かほく市在住で、色々な方へ仏教の教えを広めるために活動しています。

 

仏教講師とは?

ブッダの教えをお話して、たくさんの人に知ってもらい、広める活動をしています。
僧侶やお坊さんではないため、法事や葬式に行くわけではありません。
オンラインでもリアルでも、一人でもグループでも、どういう状況でもお話しくださるそうです。

 

仏教との衝撃の出会い「自分の醜い心が見抜かれた」

お寺関係の出身だったり、小さい頃の不幸がきっかけ…というわけではありません。
中学時代からの悩みがきっかけになっていて、
「一度きりの人生、後悔したくない」という思いが根本になっているそう。

英語が好きだったことから、通訳や翻訳の仕事に就こうと考えたそうですが、
「通訳の仕事は機械がやるような仕事。自分の気持ちを入れられない」という塾の先生のコメントを聞いて冷めてしまします。
英語はコミュニケーションツール。英語を使って何をしたいのか、それを考え始めました。

ある時感じたのが、「他人のために生きたい。苦しむ人を助けたい。」という思い。
しかし、そんなことできるのか?無理じゃないのか?と自問自答する日々。
そんな中で、大きな事件が起こりました。

高校生の時、英語コンテストに出場した小川さん。しかし、入賞することはできませんでした。
翌年、小川さんの友人が出場することに。
その結果発表を待つ中、小川さんには「友達の名前が呼ばれなかったらいいな」という醜い心が生まれます。
友人は見事入賞します。表面上は祝福を送りながらも、心の底では妬ましい感情が渦巻き、自分の心が辛い、そんな気持ちになりました。
他人の幸せを喜んでいない自分に、本当に人助けができるのか? やりたいことがますます分からなくなってきてしまいました。

そんな中、小川さんは神戸の大学へ進学。学部は、得意の英語が活かせる国際関係学部でした。
大学生生活の中で、「歎異抄」に出会います。
内容を詳しく知れば知るほどに、自分の心が見抜かれている思いがしました。
この教えを多くの人に知ってもらいたい、そんな気持ちから仏教講師になることを決意します。

※歎異抄: 鎌倉時代後期に書かれた仏教書で、親鸞の真信に違う異義・異端を嘆いたもの

 

歎異抄の教えとは?

人生とは苦しみの花が咲く木に例えることができます。

  • 経済的な苦しみ
  • 物質的な苦しみ
  • 肉体の苦しみ
  • 人間関係の苦しみ
  • 仕事の苦しみ

などなど、たくさんの苦しみの花が咲きます。
これを政治、経済、科学、医学、倫理、道徳、法律などで解決しようとしているのが社会。
この解決は花を一つずつ切り落としていくような解決方法。
もちろん、このような解決も必要なのですが、幹や根にある「こころ」の解決も必要です。
この解決をしようとしているのが仏教、なのだそうです。

 

幸せのカギは昔から変わらない

人生は選択の連続。どの選択で自分が幸せになれるか、その連続。
心の奥底から求めているのは、ずっと変わらない永続する幸せです。

未来永遠に変わらない幸せがあることを、2500年前のブッダが説いています。
人生で最も大事なことは、いつの時代も変わらないのです。


日々に忙殺されていては、本当の幸せは得られないかも知れませんね。
幸せについて考えてみることも大事だと思いました。

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