金沢の市場を攻撃するアトム

こんにちは!
KCG(カナザワ コンサルティング グループ)代表の
石井です!

先週末から本格的な雪になり、
とても厳しい寒さが続いておりますが
体調はOKですか?

さて突然ですが、
昔「鉄腕アトム」という手塚治虫さんの
SF漫画があったのはご存じですか?

正義の味方の未来型ロボットの話で
全国の少年少女が皆、
熱狂して見ていた人気アニメでした。

鉄腕アトムは40年ほど前に
(え!まだ生まれてないよ?ですって)
一世を風靡しました。

アトムは英語でATOMと書いて原子のことです。

今日の同じATOM(アトム)でも

ATtack Of Market(アタック オブ マーケット)のA・T・O・M 

市場攻撃という意味です。

そのATOM は
電機メーカーのシャープに存在した
販売の精鋭部隊の名前なんです。

シャープといえば
液晶テレビやICでの有名ブランドです。

しかしそのころのシャープは早川電機から
シャープ(株)へと社名を変えたばかり。

当時のシャープのイメージはまだ3流でして
農協などに販路を求めるような
苦戦をする家電メーカーでした。。

今では想像もできませんね。

当然に全国のシャープ系列のお店も
松下・東芝・三菱などにおされて、
シャープブランド家電の販売には
苦戦しておりました。

そこで考えられたのがシャープ全社
(工場、営業、事務)から集められた
精鋭部隊がATOM(アトム)隊と名付けられたのです。

 

本社で集合研修を受けたATOM精鋭部隊

全国の販売店へ出向いていき、
そこの店主や社員さんと一緒に
一軒一軒お客さまのお宅を訪問しては、
カラーテレビや電子レンジ、冷蔵庫を
売っていったのです。

そのおかげでシャープ製品は売れだして
出す新製品も一流からの発想ではなく
3流だったゆえの視点から顧客のニーズをとらえ
ユーザーの支持を取り付けていきました。

それからのシャープの発展ぶりは
ご存じのように目を見張るものがありました。

会社にはその会社それぞれの規模があり
その規模に合わせた戦略が功を奏した
典型例だと思います。

私も色々と会社を回りますが
大企業の真似をして戦略を立てている会社を
よく見ます。

小さい会社なりの小回りの良さと
値段以外の魅力を伝えることで
会社はいくらでもやっていけます。

またこのシャープのATOM隊隊員の研修も、
能力開発研修として大変優れたもので
日本の大企業にも社員研修のスキルとして
導入されていきました。

次回は現代の経営の現場で、
このATOM隊から学ぶものをお話しします。

楽しみにしてください。

それでは!

 

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